【私たちの仕事】ミクロン単位で仕上げるサーテックカリヤの製品。品質を正しく確かめお客様のもとへ送り出す。
サーテックカリヤで活躍する先輩へのインタビュー。この記事でご紹介するのは、2025年入社、品質保証部で働く田中智大さんです。文系出身で、就職活動でめっきに興味を持って入社したという田中さん。文理問わずチャレンジできる環境で、どんな一歩目を踏み出しのか、新入社員のリアルをのぞいてみましょう。
―田中さんの入社動機を教えてください。
学生時代は、外国語学部でドイツ語を学び、実際にドイツを訪れる機会も得ました。ドイツは自動車産業が盛んな国で、現地でそうした一面も目にできたんです。もともと車や運転が好きだったのもあり、「自動車に関わる仕事がしてみたい」と考えて就職活動をスタートさせました。
最初は部品メーカーを中心に企業を探し、視野を広げるうちにサーテックカリヤとも出会います。めっきについては全く知りませんでしたが、お話を聞くと部品の錆を防ぐなど、どうやら大切な役割を担っているらしい。今まで知らなかった世界に触れるのがとても新鮮で、興味を惹かれました。「知識ゼロで飛び込むのは難しい分野かな?」とは思ったものの、文系出身の先輩も何人も活躍していると聞き、それなら自分もと心を決めました。
―入社後、どんな経験をしてきましたか?
新入社員向けに、まず数日間の研修が開かれます。業務で最低限必要な、めっきの基礎知識もそこで学びました。
その後に正式配属となり、私は品質保証部で働いています。品質保証部は、当社で加工した製品がお客様の規格を問題なく満たしているか検査して確かめる部署です。方法はいくつもあり、配属後に一通りの基本的な業務を先輩から教わりました。例えば、製品を切断して、断面を顕微鏡で観察したり、X線でめっきの厚みを測ったり。被膜の表面を引っ掻いて傷がつかないか強度を確かめる検査もあります。加工される製品の数は膨大です。数百個から数個をピックアップする抽出検査で品質を確認します。
私が主に担当しているのは、切断面を顕微鏡で観察する検査です。半年ほどは、先輩がついてOJTで業務の進め方を指導してもらいました。
―田中さんは文系の出身ですが、品質保証の業務は難しくありませんでしたか?
製品の種類がさまざまで、覚えることはたくさんあります。その点、少し苦労もありました。測定機器も専門的なものばかりですから。顕微鏡ひとつとっても、どのように使ったらいいか分かりませんでした。製品によって測定の仕方が異なり、正しいやり方でないと、品質の確かさを証明できません。マニュアルはきちんと整っているので、そちらを逐一読みながら、徐々に業務に慣れていきました。日々の業務を通して、知識が積み上がっていくのは実感しています。
―お仕事のやりがいや面白さは?
品質保証の仕事は、サーテックカリヤがお客様の求める製品を送り出す上で重要で不可欠です。大きな責任感とともにやりがいもあります。
一方で、社内で製造部から不良品に関する相談を受ける役割も。思った通りのクオリティーにならない時に、その原因を突き止めるお手伝いをします。問題があるのはめっきか、設備か、加工する部品自体か。他の部署の力にもなれます。
―お仕事に望む上で大切にしていることはなんですか?
抽出検査とはいえ、毎日チェックする製品はかなりの数になります。業務のスピードと正確さの両立が大切です。効率を上げつつも、手順が抜けることなどないように心がけています。
―品質保証の視点から、自社の技術力や強みを感じる時はありますか?
めっきの被膜はミクロン単位の薄さです。製品によって、数ミクロンから100ミクロン程度の幅の中で、規格通りに仕上げなくてはならない。極薄の世界で狙った厚みの被膜をつくり続けられるのは、すごい技術だと関心します。
―今の目標を教えてください。
やはりもっとめっきと当社の技術への理解を深めていきたいです。先ほどの不良品の原因究明についても、先輩たちは一目でなにが問題かを見極められます。はやくそのレベルに追いつけるように努力します。
身近な先輩への質問、相談はもちろん、社外の講習なども受講できます。社内で加工技術を教わり、練習する機会も。私のように文系出身の人も、安心して一から学べる環境です。
―最後に、職場の魅力は?
違う部署の人でもコミュニケーションが取りやすく、新入社員もスムーズに馴染める職場だと思います。若手からベテランまで年齢層のバランスも良いです。
有給を取る際には、自分で仕事の段取りを調整ができ、周りの人へのお願いも柔軟にできます。「お互いさま」でフォローし合える風土があるので、これから入ってくる人たちにも、働きやすいと感じてもらえるのではないでしょうか。
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