キラリと光る中小企業で地域に根差した働き方を|土井産業 今村さん・高橋さん座談会
—現在はどのようなお仕事をされていますか?
今村:今は本社業務部担当役員として、さまざまな業務の取りまとめをしています。業務部では、財務や安全労務、総務・システム管理をチームごとに分けて担当しています。
高橋:私も同じく本社業務部に在籍していて、人事や社内SEを主に担当しています。
—事業の強みや組織としての強みを教えてください。
今村:弊社では、クレーンや油圧ショベルなどの建機や、コンプレッサーなどの産業機械の修理・レンタル・販売業務を行っています。
地域密着型の企業としての価値を大切にしているので、会社の位置付けとしては「地域に必要不可欠な存在」と言えますね。おかげさまで弊社は来年度で創立78年になります。それは、既存のお客さまや地域との繋がりが深く根付いている会社でなければ不可能なことだったと思います。
また、組織の強みとして、チームワークが挙げられます。この業界が取り扱う仕事は、一人でできるものが比較的少ないんです。何か問題が発生したらチーム全体で相談して、助け合って行かなければ解決できないことばかりです。そのような環境から培った個々のグループの組織力は非常に高く、それぞれからチームとして働く能力を非常に感じています。
—お二人が入社したときから、会社はどのように変化してきましたか?
今村:私が入社してから41年目になるのですが、昔はワンマンな上司がいて、何をするにもやらされているような気持ちで働いていた時期も正直ありました。
しかし、今は高橋などの若い世代が入社して、会社の雰囲気もガラッと変わり、以前よりもオープンで風通しのいい空気感を肌で感じています。
高橋:私は入社してから13年が経ちますが、10年前と比較すると入社当時よりも、従業員の人数が圧倒的に増えました。私が入社してからの10年で、40人くらいは入社していますね。
入社当時の社員数は70人ほどでしたが、今は110人ほどの規模になっていて、会社の規模も少しずつ大きくなっています。
—土井産業には、どのような方が入社していますか?
今村:一人ひとり見てみるとそれぞれ個性があるので、一概には言えませんね。多様な価値観が、お互いの刺激になると思いますのでいいことだと感じています。
高橋:新卒で入社する社員の個性や学歴などは本当に人それぞれで多様なものですが、中途入社の場合、以前まで全く違う業界にいた方の入社が多いです。たしか、過去に入社した社員の中で以前スーパーで働いていた人もいました。もちろん、過去に培ったスキルなどを活かしたいということで同じ業界から転職してくる方もいらっしゃいますが、そうでない人も歓迎しています。
—全く知識がない状態でも受け入れられる体制があるということは、会社として何か取り組みをされていたりするのでしょうか?
今村:弊社では、明るく元気でハキハキとしていて、多少の根性を持っている方でしたらどんな方でもエントリーしてほしいです。本人の意欲があれば仕事に関連する資格もすぐに取れるようにサポートしますし、仕事もバリバリこなしていけるでしょう。
現役社員の傾向としては、体育会系の方が比較的多いと思います。学生時代にスポーツをされていた方だと、学生時代の部活動などで縦社会の厳しさなども知っていると思うので、礼儀が正しく、弊社の中でもうまくやっていけるように思います。
高橋:事業所によって、風土がかなり違ってきているように思います。そこはそれぞれの工場ごとに文化があって、働きやすい環境を構築しています。
どの工場においても一人で仕事をするということがあまりないので、みんなで助け合って仕事をしています。
—これからエントリーされる就活生の方に、アドバイスやメッセージをお願いします。
高橋:合同企業説明会などでは、当社のような業界はあまり目を向けられることが少なく、ブースに展示してある機械のミニチュアなどを見て「土木の会社なのかな」とか、「機械メーカーなのかな」と間違えられがちです。
いろんな会社のことを聞いてみて視野を広げると、弊社にももっと興味を持ってもらえるのではないかなと思います。
今村:就活を始めたばかりの頃は、どうしても名の通った会社や大企業に目が行ってしまう方も多いですよね。弊社のように中小企業ですが、地域にしっかり根ざしていて、しっかりと会社としての価値を発揮している企業もたくさんあります。
例えば、弊社のように地味で目立たないながらも、カレーでいうところの“欠かすことができないピリッと効いたスパイス”のような会社もあります。
ですので、就活生の皆さんにはネームバリューだけに目を奪われるのではなく、会社の強みをしっかりと見極めながら就活に励んでいただきたいなと思います。
—ありがとうございました。