三栄工業で働く先輩社員へのインタビュー。この記事では、2022年入社の玉村心平さんをご紹介します。物流企画事業の営業として、輸出用の容器の提案をしている玉村さん。どのように仕事を覚えて、どんなやりがいや面白さを感じているのでしょう。入社からこれまでのリアルなエピソードを聞きました。

―まず、玉村さんの入社動機を教えてください。

私が就職活動をしたのは、新型コロナウイルスの流行で、さまざまな企業が大きな打撃を受けていた頃でした。社会が揺らいでも大丈夫な安定感のある企業で働きたい。そのように考えて自動車業界に目を向け、三栄工業に出会いました。さまざまな事業を展開していて、グローバルな仕事ができることに魅力を感じ、インターンシップにも参加しました。その際、社内を見学していると、明るく挨拶してくださる先輩も多くて。こんな雰囲気の職場で働きたいと思えたのも、入社を決めたポイントのひとつです。

―今のお仕事内容を教えてください。

お客様が自動車部品を輸出するために、製品を梱包するための容器を扱っています。梱包する部品の形状や特徴、安全性やコストのご要望などをヒアリングした上で、当社の設計担当者とも連携して、最適な容器をご提案する仕事です。採用いただいた容器は、輸出先からお客様のもとへリターンされ、繰り返し使用されます。営業の役割は、ご提案して終わりではなく、三栄工業の窓口として運用上のフォローも継続して行うこと。例えば、天候不良で容器のリターンが遅れて緊急で追加分が必要になるなど、トラブルへの対処もしています。

―お仕事はどのように覚えるのでしょう？

私の場合は、入社してすぐに今の部署に配属され、先輩に同行して業務の流れを覚えました。基本的には、既存のお客様とのやりとり中心のルート営業です。自分でマニュアルもつくって、約4ヶ月で担当を任せられるようになりました。

この仕事ならではの専門知識があります。最初は、容器の素材のこと、設計の意図などが分からず、ご質問いただいてもすぐにご回答できないことも多かったです。1年、2年と経験を積むうちに、徐々に知識が増えていって。お客様と設計担当者をつなぐ営業として、きちんとポイントを抑えられるようになったと思います。

―どのような点が大切なんですか？

輸送中に傷や汚れがつかないように、部品の形状に合わせた安定感のある容器である必要があります。さらに、輸出先での作業の仕方なども踏まえなければいけません。どんな場所で、どのような作業工程の中でこの容器を使うのか。扱う人の動きまで想定して、できるだけ使いやすさも追求します。かといって、オリジナルなものにしすぎては開発の費用が上がってしまう。必要不可欠な要素と予算のバランスも考え、お客様にとって一番良い容器になるように知恵を絞っています。

―やりがいを感じるのはどんな時でしょう。

自分のご提案が通り、お客様の役に立つと同時に、営業として結果を残せた時です。1年目は、ほぼ先輩から引き継いだ案件を担当してきましたが、2年目に入って新しい容器のコンペにも参加するようになりました。お客様のお話を聞き、上司や先輩にも相談に乗ってもらいながら、自分が中心となってご提案するチャレンジができています。採用していただき、さらに打ち合わせを重ね、1年近くかけて運用が始まりだしているところです。私の関わった容器が、海の向こうでも使われていると思うと、とても嬉しく思います。

―今後の目標を教えてください。

やはり営業として、もっと売上の数字を残していきたいです。社内の計画に沿って、その達成に貢献できるよう、結果にこだわった仕事をします。今、自動車業界は、ガソリン車から電気自動車への移行が進んでいる最中。新しい部品が続々と形になりつつあり、量産への移行が進むほど当社の容器の出番も増えていくでしょう。実績もノウハウもある三栄工業の強みを活かし、競合他社にしっかりと勝ち切る。営業として提案力をさらに磨くための努力を続けます。

―最後に、玉村さんがおすすめしたい職場の魅力は？

上司や先輩との距離が近く、なんでも質問できますし、どんどんチャレンジもさせてもらえます。「まずはやってみる」を大切にする社風なので、積極的に周りとコミュニケーションを取り、前向きな意見を出せる人ほど活躍できる環境です。

また、社員一人ひとりの声を聞いて、職場の改善にもつなげてもらえます。近年ですと、通勤における高速道路の使用の規定が変更されました。実は私自身、それまでの高速道路の利用条件から漏れており、1年目はかなり時間をかけて通っていたんです。規定が変わってからは、通勤時間が短縮され、帰宅後に趣味を始めてみようかと思える余裕ができました。社員の声を汲み取って、柔軟に対応してもらえるのは良いところです。