【私たちの仕事】ハイブランドも認める染色加工を継承し、未来をつくる。
ソトーで働く先輩社員へのインタビュー。2022年入社、日化工場で働く金森拓弥さんにお話を聞きました。営業志望で入社し、現在は入社後のジョブローテーション中という金森さん。独自の染色加工技術を誇るソトーの仕事をどのように学び、身につけていくのか。入社後の働き方へのイメージを膨らませてください。
―金森さんの入社動機を教えてください。
就職活動では、「地場産業を盛り上げたい」「将来的に裁量の大きな仕事がしたい」というふたつの軸を重視しました。私は一宮の出身です。地元の産業である毛織物の仕事を探してソトーにも出会いました。職場を見学すると、工場には活気が溢れていて。ここなら自分も活躍できるのではないかと感じ、入社を決めました。
―入社から2年、どんな仕事をしてきましたか。
当社では、入社から約2年かけて、社内の仕事を順に経験するジョブローテーション研修を行います。染色加工の工程は実にさまざまです。生地に色、つや、風合いを加えたり、防縮、撥水、抗菌などの機能を付与したり。糸から生地の織り、編みができるグループ企業もあり、非常に幅広いオーダーに対応可能です。ソトーで働く上では、その一つひとつを理解していなくてはいけません。1ヶ月から2ヶ月のペースで、各工程を回ります。工場だけでなく、総務経理などの間接部門や、新技術を開発する社内の研究所でも働きました。
―ひとつずつ経験しながら自社の事業への理解を深められるのですね。では、面白さややりがいを感じるのはどんな時ですか?
私たちの加工した生地は、世界的に有名なブランドで使われ、パリ・コレクションにも出されます。そうした一流のものづくりに携わり、世界とつながる仕事ができていると思うと、とてもやりがいを感じます。
―たくさんの技術を身につけるのは難しくないですか?
「感性技術」とも呼ばれるように、ただ機械を動かすだけでなく、品質を見極める審美眼が必要な仕事です。例えば、リピートの製品で、以前と同じやり方をしても、同様の生地に仕上がるとは限りません。あるいは、指示書通りに加工しても、満足いく風合いにならないこともあります。お客様のニーズを汲み取り、素材の状態に応じた方法を選ぶ。そんな仕事をする先輩たちを見ていると、一朝一夕で身に付く力ではないと思います。けれど、経験豊富な先輩たちの仕事ぶりを見て、丁寧に教わることができます。だから不安はありませんし、じっくりと成長できる環境ですよ。
―今後の目標は?
私は営業職として、当社の技術をもっと広め、新しい可能性を開拓していくスペシャリストになりたいです。技術への理解が深まる中で、「ソトーならこういうこともできるのでは」と考えることもあります。伝統を継承し新たな歴史を紡ぐ担い手となるのが目標です。