【事業の特徴・働き方の特徴】自動車業界からの需要が高まり続ける電子事業部。全自動の最先端設備を駆使するものづくりができる職場に。
自分たちの作る製品は、どこで、どのように使われるのか。ものづくりに携わりたいと考える人たちであれば、当然気になることでしょう。井上メッキ工業の製品は、自動車の進化において欠かせないもの。大手自動車メーカーからの需要は伸び続けています。きっとみなさんの身近なところでも活躍しているはず。そんな井上メッキ工業の事業の今と働き方の特徴について、専務の井上さんにお話しいただきます。
<自動車をよりスマートに。電子部品の生産力を高めるために井上メッキの現場も進化しています>
井上メッキ工業には、電子事業部、メッキ事業部、車体事業部とみっつの事業部があり、主要な事業として成長を続けているのが電子事業です。自動車の各種センサーに使われる端子と、それを組み込んだ樹脂のユニットを製造しています。例えば、ドアが自動的に開く、あるいは、シートにマッサージ機能がついている。より快適に乗れる自動車を目指して多機能化、自動化が進み、それは一部の高級車だけでなく、一般的な乗用車や軽自動車へもどんどん広がりを見せています。こうした中で、ありがたいことに当社の技術と製品への需要は高まり続けてきました。
私たちの強みは、金属製品のメッキ加工、プレス加工ができて、さらに、その部品をインサート成形で樹脂と一体化した製品にできること。一連の工程をすべて請け負える会社は、実はそんなに多くはありません。ひとつの会社で完結させられるため、スピードは速く、コストは少ないものづくりができる。そんな力と実績を評価していただいていると自負としています。
電子事業部の成長を受けて、自社工場を増設しました。2021年から徐々に稼働をスタートし、新工場では電子部品製造の全自動化も推し進めていく予定です。インサート成形機や検査機を自動搬送機で結ぶなど、人の手がほとんどいらない仕組みを整えていきます。製造データの管理もコンピューターによって行い、トレーサビリティの向上、受発注の自動化も実現できるでしょう。いわゆるDX、FAの促進によって、作業者にとっても働きやすい最先端の環境を形にしていきます。理系の方だけでなく、文系の方にとっても、ものづくりにチャレンジしやすい環境が出来上がるはずです。
<表面処理から始まり、ものづくりの総合力を高めてきた歴史>
なぜいくつもの工程を一社で担えるのか、少しだけ当社の歴史をお話させてください。
井上メッキ工業は、およそ70年前、亜鉛めっきの表面処理加工事業からスタートしました。自動車産業の盛んな三河エリアでは、プレス加工、樹脂成形などひとつの技術に特化し、大手メーカーの案件を分業的に請ける企業が少なくありません。当社も表面処理を強みとしてきました。それが、現会長の時代に、表面処理した部品を樹脂と一緒に成形するインサート成形へ事業の幅を広げていった。外注していた成形用の金型を自社で作ろうとなり、CAD設計や金属加工にも長けていった。今では、社内で用いる製造設備も、自社で設計、製作しています。自分たちでできる事業を増やしてきたのです。
「こんなものが作りたい」と投げかけられたら、高品質かつ低コスト、ハイスピードで製造するためのツールと工程も含めて提案できる。融通の効きやすいものづくりの総合力の高さは当社ならでは。
<電気、機械、素材、情報。様々な専門知識を活かせるフィールド>
様々な事業に携わるからこそ、社内の技術者たちの専門性も多彩です。
表面処理、インサート成形、金属加工など、各工程で職人的な技能を磨き、製造現場を管理する人がいます。2D、3DのCADを駆使して、樹脂成形用の精密な金型の設計する人がいます。自社で使用する工作機械の機械設計、電気設計とその製作、さらに、その動作のプログラミングができる人がいます。
いかがでしょう。電気、機械、素材、情報など、あなたが学んできた専門知識を生かせる仕事や、あなたが携わってみたいと興味のある仕事も含まれているのではないでしょうか。
製品の開発設計、製造に必要な金型や設備の製作、表面処理や樹脂成形などの加工。ものづくりのスタートからゴールまで行う一貫生産を行っているので、前後の工程を担当する技術者と、互いの仕事を熟知して連携できます。ひとつの分野に特化した事業ではかなわない、技術者として幅広い知見やスキルを身につけられる職場です。
<さらなる拡大を目指す電子事業部を担う人材を求めています>
今、一番育てていきたいのは、新工場を含めた電子事業部を担ってもらえる人材です。理系の機械や電気の知識を身につけた人はもちろん、上で述べたように文系の人にも携わってもらいやすい環境を整えつつあります。任せられた現場のリソースを活かして、最適なものづくりを実現するために頭を働かせる。現場を安心してお任せできる責任感のある方、ものづくりと誠実に向き合える方をお待ちしています。スキルを身につけながら、自分の思い描くものづくりを形にしていく、やりがいある仕事に挑戦してください。